褥瘡の発生リスクを客観的に評価できるブレーデンスケールとは?

褥瘡防止のために体位変換する高齢者の女性

病院や高齢者施設などの介護現場で仕事をしている方なら、一度は褥瘡(床ずれ)を見たことがあると思いますが、その褥瘡を未然に防ぐことができる評価法がブレーデンスケール(Braden Scale)です。今回はこのリスクアセスメント・スケールの内容やカットオフ値などを紹介していきたいと思います。

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ブレーデンスケールの概要

1983年にアメリカのBraden博士とBergstrom博士の2人により開発された褥瘡の評価法で、褥瘡の発生リスクを客観的に評価できるのが特徴です。また、ブレーデンスケールは褥瘡が発生するリスクの予測妥当性に優れており、ブレーデンスケールを使用することで褥瘡の発生を約50%程度抑えることができるといわれています。

日本褥瘡学会のガイドラインでも、リスクアセスメントにブレーデンスケールを使用することが推奨されており、臨床現場で仕事する医療職だけではなく、高齢者施設などの介護現場で仕事する方々にも是非知っておいてほしい評価法のひとつです。

ブレーデンスケールの評価項目

以下の6つの項目から構成されており、それぞれの項目を1点~4点(摩擦とずれの項目のみ、1点~3点)で採点します。最低点は6点、最高点は23点の合計6~23点で評価を行い、合計点が低いほど褥瘡の発生リスクが高くなります。

知覚の認知
圧迫による不快感に対して適切に反応できる能力

湿潤
皮膚が湿潤にさらされる程度

活動性
行動の範囲・身体的活動度

可動性
体位を変えたり整えたりできる能力

栄養状態
普段の食事摂取状況

摩擦とずれ

カットオフ値(褥瘡の発生リスクが高くなる点数)

合計点が18点以下になると褥瘡の発生リスクが高くなり、病院では14点以下、高齢者施設では17点以下になると褥瘡予防ケアが推奨されます。

採点時期・採点するタイミング

ブレーデンスケールを実施する時期は文献によって異なりますが、下記のどちらかで行うことが望ましいです。

①.入院または入所から24~48時間以内に実施する。
②.評価項目の「活動性」や「可動性」が2点以下(寝たきり状態)になった時に実施する。

また実施頻度に関しては、急性期で48時間ごと、慢性期で毎週行う。高齢者の場合は入院後の1ヵ月は毎週行い、状態に変化が無ければ3ヵ月ごとに1回ほど行うと良い。

評価用紙・検査用紙

下記のリンクからブレーデンスケールの評価用紙・検査用紙がダウンロードできます。

ブレーデンスケールの評価用紙・検査用紙

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