大脳皮質の機能や構造について学ぶ

解剖学で大脳皮質を学ぶ

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大脳皮質の概要

大脳皮質は厚さ数mmの灰白質の層で、系統発生学的に新しく発達した「新皮質」と、古い「古皮質」「原皮質」に分類される。人間は特に「新皮質」が発達しており、大脳皮質の約90%を占める。大脳皮質の重さは大脳の総重量の約40%を占め、約1/3は大脳回の表面にあり、残りの2/3は大脳溝の表層を被っている。左右両半球の大脳皮質の面積は約2200㎠といわれ、これは新聞1ページの面積相当にあたる。

大脳皮質の神経細胞や神経線維は層状の配列で構成されており、新皮質は原則的に6層構造であり、古皮質は3層構造である。皮質の厚さは部位によって異なり、前頭葉の中心前回では厚く4~4.5mmで、後頭葉の鳥距溝付近では薄く1.5~2.5mmであるといわれている。全ての感覚情報は大脳皮質に送られ、情報を認知して記憶される。また大脳皮質は思考の場であり、行動の計画・発動が行われる運動機能の最高中枢でもある。

新皮質の一般的な6層構造

●Ⅰ層:分子層
ニューロンの細胞体の分布密度は粗く、主に樹状突起と軸索の層である。

●Ⅱ層:外顆粒層
皮質内や皮質領野間の連絡に関与する多くの小型ニューロンを含む。

●Ⅲ層:外錐体細胞層
Ⅱ層と同様のニューロンの層だが、一般に中型ニューロンが多い。連合線維や交連線維はⅡ層とⅢ層が起始になる。

●Ⅳ層:内顆粒層
視床の特殊核から投射線維が終始する層で、多数の小型ニューロンを含む。

●Ⅴ層:内錐体細胞層
大脳基底核、脳幹および脊髄へ軸索を送る投射ニューロン(錐体細胞)の大型の細胞体が分布する。第Ⅴ層は大型の細胞体が多いのでBetzの巨大錐体細胞といわれている。

●Ⅵ層:多形細胞層
多形細胞層であって、連合線維と視床への投射線維が起始する。

大脳皮質の機能局在

大脳の機能局在と各運動野について

『運動皮質』
1)一次運動野:反対側の随意運動に関与。
2)運動前野:学習に基づく運動に関与。(ボタンをかける、靴ひもを結ぶなど)
3)補足運動野:目的のために数種類の動作を記憶に基づいて順序立てるのに関与。
4)帯状皮質運動野:報酬がもらえるなどの内的欲求に基づいた自発性の行動に関与。
5)前頭眼野:視界に入った物体を追う眼球運動に関与。

『体性感覚野』
1)一次体性感覚野:表在感覚や深部感覚に関与。
2)二次体性感覚野:障害すると立体認識不能になる。

『聴覚野』
1)一次聴覚野:聴覚の中枢。
2)二次聴覚野:一次聴覚野で聞く音の意味を、この領域で理解する。

『視覚野』
1)一次視覚野:鳥距溝の周りに存在する。
2)二次視覚野:一次視覚野からの情報を受け取る。

『味覚野』→島に存在。(要確認)

『嗅覚野』→海馬傍回(鈎)の付近に存在。

『言語野』

1)ブローカー野:障害→運動性失語症(症状は後述)
2)ウェルニッケ野:障害→感覚性失語症(症状は後述)

『連合野』
1)前頭連合野:思考、学習、意欲、創造。
2)運動連合野:運動情報を処理。
3)側頭連合野:図形や顔などの物体認識や記憶。
4)後頭連合野:視覚情報を処理。
5)頭頂連合野:空間認識。

ブローカー野とウェルニッケ野

ブローカー野とウェルニッケ野の説明画像
『ブローカー野(運動性言語)』
部位:前頭葉の下前頭回の後部に位置する。
障害:言葉は理解できるが、思うように言葉を発することが困難になる。

『ウェルニッケ野(感覚性言語)』
部位:側頭葉の上側頭回の後上部に位置する。
障害:言葉が理解できない。発言はできるが、自分が何を話しているのか分からなくなる。

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