認知症患者の自尊心や羞恥心は保たれる

照れながらピースサインをする認知症のおじいちゃん

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認知症患者との関わりの中で思うこと

認知症を発症した方々と関わっていると、所構わずに叫んだり、誰彼構わずに暴力を振るう姿に恐怖すら感じてしまうことがある。そういった環境や場面に慣れているといっても怖いものは怖い。近寄ることすら躊躇してしまう。

その姿からは記憶が失われているだけではなく、人格すら破綻してしまっているのではないかと感じることさえある。

機嫌が悪い認知症患者が突如穏やかになる不思議

かなり機嫌が悪く、暴れている認知症患者に対し、その人を敬う声掛けや、思いやりのある声掛けを行うことで、それまでとは打って変わったように突如穏やかになることがある。

これは、単に人格そのものが破綻して暴れているというものではなく、認知症を発症して自分の現状に困惑しているだけなのではないだろうか。そうした中で誰かに優しくされたり、認められることで気分が落ち着いて穏やかになったのではないかと考えられる。つまり、認知症を発症することで、記憶力は低下するものの、人格に関しては比較的に保たれ、人格同様に自尊心や羞恥心といった感情も保たれるといえる。

認知症患者と関わる上で必ず理解しておくべきこと

①.知的能力の低下はみられても、自尊心羞恥心は保たれる。

②.記憶力の低下で特に問題なのは、忘れたということを自覚できないところ。

③.本人と周囲が相互に影響を及ぼしてしまう。

④.どうしていいか分からない状況に陥った際に、認知症患者は助けを求めることができない。苦し紛れの行動に走ってしまい、周囲と感情的に衝突してしまう。

事実は忘れても感情は残る

認知症患者に対して失敗や間違いを指摘しても、その内容の大部分は忘れてしまう。しかし、自尊心を傷つけられたといった気持ちだけは決して忘れることがない。

また、指摘をする方は認知症患者よりも年下であることが多い。自分の失敗や間違いであったとしても、それを年下に指摘されて良い気持ちになる人は多くないだろう。極端にいえば、若者に叱られた悔しさだけが残ってしまうのである。それを踏まえた上で認知症患者に対する関わり方やアプローチ方法を考えていかねばならない。

認知症患者と関わるコツは相手を尊重する関わり方

自尊心や羞恥心が保たれているということは、やはり相手を尊重した態度で接することが上手な関わり方ではないだろうか。

認知症患者が失敗や間違いをしたとしても、正論で指摘するのではなく、その方に気まずい思いをさせないように声掛けをしたり、そもそも失敗をしないようにさりげないフォローをしておくことが重要である。

認知症は発症することで、家族はもちろん、本人も苦しんでいることを忘れないで欲しい。そのことを踏まえた上で、対応方法を考えていかねばならない。

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