知的障害(発達遅滞)の種類・分類について

知的障害の種類・分類について理解を深める

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知的障害(発達遅滞)の定義

18歳までの発達期に明らかになる知的障害の総称で、IQ別に種類・分類がわかれる。ちなみに昔は精神薄弱と呼ばれていた。頻度は人口の約1%といわれており、やや男児に多い。

WHOによる知的障害(発達遅滞)の定義は…

精神的活動の発達が停止してしまったり不十分である状態をいい、認知、言語、運動そして社会的能力の全範囲にわたる能力が障害されているのが特徴である。

知的障害(発達遅滞)の診断基準

①.明らかに平均以下の知的機能(IQが70以下、もしくはそれ以下
②.適応機能(年齢に見合った能力)の障害が、下記2つ以上の領域で存在する。
(意思伝達・自己管理・家庭生活・社会的/対人的機能・地域社会資源の利用・自立性・学習能力・仕事・余暇・健康・安全)
③.発症が18歳未満である。

IQの算出方法は「精神年齢÷暦年齢(生活年齢)×100」であるが、そもそも知能は何を測定しているのかという定義上の問題があり、同じ対象者に期間をおいて再検査を行っても確実に再現性を得られる保証はない。

また年齢を重ねていく中で、定期的に知能検査を行ってIQに変化が無かったとしても、生活年齢に応じて知能年齢が発達した点に注目する。実際問題、IQだけで発達の実情が十分に把握することは難しいのが現状である。

知能指数による種類・分類

軽度知的障害(IQ50~70)

知的障害の約80%を占め、最終的な学業レベルは小学校卒業程度に達する。精神年齢は9~12歳程度である。

抽象的な捉え方や道徳的な判断は苦手だが、日常生活に差し支えない程度の自立性を獲得することも十分可能である。

学業の成績が周囲と比べてふるわなかったとしても、仕事をする実務能力を持つ方も少なくないため、本人や周囲を含めて知的障害であることに気付かずに社会生活を営む方も多い。

中等度知的障害(IQ35~50)

知的障害の約10%を占め、最終的な学業レベルは小学校低学年程度に達する。精神年齢は6~9歳程度である。

抽象的概念の形成が困難であり、判断能力も乏しい。そのため、単純な繰り返し労働作業は可能だが、複雑な労働には適応が困難である。

不器用さがみられても社会的交流や単純な会話を楽しめる場合もあるが、普段の生活において支援を必要とし、完全に自立した生活を送ることは困難である。

重度知的障害(IQ20~35)

知的障害の約3~4%を占め、言語能力は極めて限定される。精神年齢は3~6歳程度である。

十分な援助があれば単純な労働作業を行うことができ、コミュニケーションに関しては基本的な欲求を伝えたり、単純な指示の理解はできることもある。ただし、支援なしには自立した日常生活を営むことは困難である。

最重度知的障害(IQ20未満)

知的障害の約1~2%を占め、ほぼ言語はみられない。精神年齢は3歳未満である。

言葉の理解が困難で、指示や要求も理解できない。常にADLの援助が必要である。また多くの方に器質的病因(てんかん、神経症状など)が併存するため、場合によっては生命の維持すら困難な状態にある。

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