嘔吐・下痢・発熱などを引き起こすノロウイルスの症状と治療法

吐き気と腹痛で苦しむ女性

毎年の冬頃になると流行り出すノロウイルス。嘔吐や下痢や発熱といった症状がみられるだけではなく、それらの影響による脱水症状などもみられます。年齢に関係なく、子供から大人まで感染してしまう感染力の強い病気です。そのノロウイルスについて、今回は体験談を交えながら詳細にまとめてみました。

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ノロウイルスの概要

ノロウイルスは非細菌性急性胃腸炎を引き起こすウイルスです。

西暦1968年に米国のオハイオ州ノーウォークという小さな町の小学校で、集団発生した急性胃腸炎の患者のふん便からウイルスが検出され、その土地名から当時はノーウォークウイルスと呼ばれていました。その後、詳しい研究が進められていき、西暦2002年に国際ウイルス学会で正式に「ノロウイルス」と命名されて現在に至ります。

このノロウイルスには多数の遺伝子の型があること、培養した細胞や実験動物ではウイルスを増やすことができないことから、ウイルスを分離して特定する事が困難です。特に食品中に含まれるウイルスを検出することが難しく、食中毒の原因究明や感染経路の特定が困難といわれています。

発生しやすい時期

ノロウイルスによる食中毒発生状況参考: ノロウイルスに関するQ&A

上記の表は、厚生労働省が発表した「ノロウイルスによる食中毒発生状況」のデータです。この表から、大体11月~3月頃までの冬場の季節にノロウイルスが発生しやすいといえます。

感染ルート・感染方法

ノロウイルスは人間の腸管内で増殖します。そのため、感染源は人間であり、人間から排泄されたものが感染の原因になります。

例えば、感染者のふん便中に排泄されたノロウイルスが下水から河川または海に流入し、その水域に棲息するカキやシジミなどの二枚貝に蓄積されます。そして、この二枚貝の生食や感染した調理者の手指を介して食中毒が発生するのです。また、感染者のふん便や嘔吐物に触れたり、その飛沫を吸い込むことにより感染するケースもあります。

【食中毒の感染原因】
①.ノロウイルスを蓄積するカキ等の二枚貝を生食または不十分な加熱調理により食べた場合
②.二枚貝などの下処理後、他の食品を二次汚染した場合
③.ノロウイルスに感染した調理従事者が手指を介して食品を汚染した場合
④.ノロウイルスに汚染された水を飲用した場合

【感染症の感染原因】
①.感染者の嘔吐物やふん便処理時に飛沫を吸い込んだり、処理後の手洗いが不十分な場合
②.感染者の嘔吐物やふん便が乾燥して空気中に漂ったウイルスを吸いこんだ場合
③.感染者が用便後等に触れた箇所を介して他の人の手指が汚染されて、感染する場合
④.乳幼児間でお互いの手指やおもちゃ等を介して、感染する場合

予防法や対応法

しっかり加熱する
食中毒を防ぐために、ウイルスで汚染された食品(特にカキなどの二枚貝を)十分に加熱調理しましょう。90°C前後で90秒間以上加熱すれば、感染する危険がなくなります。

手洗い
ノロウイルスはアルコールの消毒効果が十分ではないため、石けんと水の力で丁寧に洗うことで感染予防に繋がります。

感染から発症までの潜伏期間

ノロウイルスの潜伏期間は平均24~48時間(1日~2日)ですが、食中毒の場合は食後8時間前後で発症したという報告があります。また、症状が治まっ後も便からのウイルスの排出は葯1~2週間ほど続き、最大で7週間を越える排出例が報告されています。

主症状や初期症状など

ノロウイルスの主な症状は嘔吐・下痢・発熱です。個人差はありますが初期症状として、突発的に激しい吐き気や腹痛が襲いかかり、続いて嘔吐・下痢・発熱などの症状がみられます。下痢は水っぽい便で、発熱は高くても38℃程度です。

これらの症状は基本的に通常1日~2日程度で完治し、予後は良好で後遺症が残ることもありません。また自覚症状がなかったり、感染しても発症しない場合や軽い風邪で治まる場合もあります。ただし、免疫力が低い乳幼児や高齢者の場合はノロウイルスが長引くこともあり、嘔吐物を喉に詰まらせて窒息して死亡するケースもあります。

効果的な治療法

現時点ではノロウイルスに有効なワクチン等はありません。

そのため、基本的に対症療法で治療に取り組みます。体力の低い乳幼児や高齢者には、脱水症状や体力を消耗したりしないように、水分と栄養の補給を充分に行いましょう。ちなみに脱水症状の予防には、身体に浸透しやすい電解質成分を多く含んでいるスポーツドリンクがオススメです。
 ※ 下痢止めは、ノロウイルスが体内に蓄積されたままになるので使用しないことを推奨します。

ノロウイルスに感染した体験談

平成28年2月に人生で初めてノロウイルスに感染しました。その時は旅行中で、晩御飯に豪勢な魚介類を食べたのを覚えています。(その魚介類が感染の原因かも?)

それから暫くはなんともなく、0時前に眠りについたのですが、夜中2時~3時頃に耐え難い腹痛で目が覚めました。同時に頭痛や寒気なども襲ってきて、何度もトイレとベッドを往復しました。あまり吐き気はなかったため、一度も吐くことはありませんでしたが、もう何も出ないんじゃないかというほどトイレに行き、水のような下痢ばかりを繰り返しました。

どうにか頑張って家に帰宅して熱を測ってみると38℃の高熱。もちろん、翌日は仕事を休みました。その時はかなり身体がだるかったので長引きそうだなと思っていましたが、仕事を休んだ日には徐々に熱も下がり始めており、急激に身体が元気になっていったので自分でも変な感じでした。高熱であってもインフルエンザのように長引かないのは幸いでしたが、あの時の辛さを考えると二度とノロウイルスには感染したくないというのが本音です。

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