障害受容の過程と段階

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そもそも障害受容とは?

障害を持った方が様々な過程や段階を辿って、障害を受け入れることを指す。

例えば、交通事故により身体の一部を失ったり、なんらかの理由で社会生活を営む上で必要な能力を失った場合に、人間は一時的な混乱状態に陥ってしまう。それから様々な過程や段階を辿って、その障害を含めて自分自身であることを認め「現在の自分」を受け入れることが障害受容である。

決して、障害を持ってしまったことにより、自分の人生や将来を諦めたり悲観することが障害受容ではない。

障害受容の段階理論

障害を持ってしまった人間の心理は複雑であり、いくつかの理論が提唱されている。特に日本国内では、コーンフィンクの段階理論が用いられることが多い。ただ、どちらの段階理論も障害受容の過程については基本的には異なっていないとされている。

コーン(Cohn)の段階理論

ショック→回復への期待→悲哀(悲嘆)→防衛→適応

①.ショック
発症・受傷直後であり、現実に起きていることが「自分自身とは関係がない」というような衝撃を感じている段階。

②.回復への期待
自分自身に起きていることを否認し、すぐに治るだろうと思い込もうとする段階。

③.悲哀(悲嘆)
徐々に現在の状態や状況を現実的に理解しはじめ、自分の価値が無くなり、全て失ってしまったと感じる段階。

④.防衛
前向きに捉えることで、障害をものともせず感じることができはじめる段階。もし前向きに捉えることができなかった場合は、心の平静を保つために防衛機制を多用することがある。

⑤.適応
障害を受け入れ、障害は自分の個性のひとつであり、それによって自分の価値が無くなることはないと考え始める段階。少しずつ、他者との交流も積極的になっていく。

フィンク(Fink)の段階理論

衝撃(ショック)→防御的退行→承認→適応と変化

①.衝撃(ショック)
強い不安から混乱状態になり、無気力状態に陥る段階。

②.防御的退行
自分自身の状況を否認したり、反対に願望のような回復に対する期待を持つ段階。

③.承認
色々な葛藤がありながらも、少しずつ自分自身の状況を理解していく段階。

④.適応と変化
新しい価値観を見出し、現在の自分自身を受け入れる段階。

障害受容に関して注意すべきこと

必ずしも上記の段階理論のように障害受容が進むわけではなく、患者ひとりひとりで受容の進み方は異なることを念頭に置いておく。

また人生の最後まで障害受容が難しいこともあるため、臨床現場においては段階理論を参考程度に留めておいたほうがいいかもしれない。

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