頸髄損傷者に用いられるZancolli(ザンコリ)の上肢機能分類とは?

スポンサーリンク
レグタングル(大)

何のために作成された分類なのか?

Zancolliの上肢機能分類は、四肢麻痺(頸髄損傷)患者に対し、手指機能の再建術を行うために各髄節を残存する筋に応じて詳細に分類したものである。

また頸髄損傷者にADL訓練を実施する際は、損傷レベルによってADL訓練の到達目標が異なるため、髄節ごとに詳細に分類されたZancolliの上肢機能分類を参考にしてADL訓練を実施することが多い。そのことから、頸髄損傷者に対してADL訓練などのリハビリを行う際は、絶対にZancolliの上肢機能分類は覚えておいたほうがいい。

Zancolliの上肢機能分類

グループ1.肘屈曲可能群

機能髄節レベル 残存運動機能
(基本機能筋群)
サブグループ 分類
C5~C6 上腕二頭筋
上腕筋
A.腕橈骨筋機能なし C5A
B.腕橈骨筋機能あり C5B

※ C5Bの場合、手術により「弱い側方つまみ」を獲得できる。

グループ2.手関節伸展可能群

機能髄節レベル 残存運動機能
(基本機能筋群)
サブグループ 分類
C6~C7 長橈側手根伸筋
短橈側手根伸筋
A.手関節背屈力弱い C6A
B.手関節背屈力強い
 Ⅰ.円回内筋の機能なし
   橈側手根屈筋の機能なし
   上腕三頭筋の機能なし
C6BⅠ
 Ⅱ.円回内筋の機能あり C6BⅡ
 Ⅲ.円回内筋の機能あり
   橈側手根屈筋の機能あり
   上腕三頭筋の機能あり
C6BⅢ

※ C6Aの場合、手術により「弱い側方つまみ」と「弱い握り動作」を獲得できる。
※ C6Bの場合、手術により「効果的な側方つまみ」と「強い握り動作」を獲得できる。

グループ3.手指伸展可能群

機能髄節レベル 残存運動機能
(基本機能筋群)
サブグループ 分類
C7~C8 総指伸筋
小指伸筋
尺側手根伸筋
A.尺側指完全伸展可能 C7A
B.全指伸展可能だが母指の伸展弱い C7B

※ C7Aの場合、手術により「側方つまみ」と「指腹つまみ」を獲得できる。
※ C7Bの場合、手術により「強い握り動作」を獲得できる

グループ4.手指屈曲可能群

機能髄節レベル 残存運動機能
(基本機能筋群)
サブグループ 分類
C8~Th1 固有示指伸筋
長母指伸筋
深指伸筋
尺側手根屈筋
A.尺側指完全屈曲可能 C8A
B.全指完全屈曲可能
 Ⅰ.浅指屈筋機能なし C8BⅠ
 Ⅱ.浅指屈筋機能あり C8BⅡ

※ C8の場合、手術により「優れたつまみと握り動作」を獲得でき、より効果的なのはC8Bである。

スポンサーリンク
レグタングル(大)
レグタングル(大)

この記事をシェアする