目次
あくまで自分用のメモとして記載しています。
そのため、ここに記載している内容と、CAT(標準注意検査法)の実施マニュアルでは異なる記述があります。ご注意ください。
検査を開始する前に確認しておくこと
検査の目的
・注意障害の有無・程度・質を把握する。
主な対象者
・注意障害の可能性が考えられる高次脳機能障害の方。
検査環境
・検査は個室で行い、外部からの騒音を遮断して集中して取り組める環境が望ましい。
・検査者は被検者と対面に座り、検査を開始する。
・CPT(パソコン課題)を実施する際は斜め後方から確認すると良い。
検査を開始するにあたっての説明と確認
・検査に対する目的を説明して了解を得ておく。
・評価用紙に被験者の基本情報を記入しておく。
(できれば検査開始前に失語症や半側空間無視の有無を確認しておくことが望ましい)
・メガネ使用の有無を確認。
(小さい文字を見ることができるのかを確認すると良い)
・聴力障害の有無を確認。
(日常生活での聞き取りにくさ、聞き返すことが多いのかなどを確認すると良い)
検査時間と実施手順
・CPTを除く、6つのサブテストを全て実施する場合の所要時間は約50分。
・CPTのみで約50分かかるため、単独で実施しても問題ない。
・実施が困難な検査項目は検査者の判断で中止可能。
・実施手順は後述する検査の構成通りに順番に行うが、一度に検査できない場合は前半(①~③)と後半(④~⑥)に分けて行う。分けて検査を起こった場合は、できるだけ1週間以内に完了させる。
検査の教示方法
実施マニュアルを参考に、被験者に応じて補足事項を付け加えたり、言い回しを変更することは可能。
必ず準備しておく物
以下の9点は必ず準備しておくこと。
◆ 評価用紙
◆ 検査図版2枚(視覚性スパン、上中下検査)
◆ 被験者記入用紙5枚(視覚性抹消課題4枚、SDMT1枚)
◆ 検査用CD(聴覚性検出課題、PASAT)
◆ CDプレーヤー
◆ CPTをインストールしたパソコン
◆ ストップウォッチ
◆ 黒鉛筆(SDMTで使用)
◆ 赤鉛筆(視覚性抹消課題で使用)
検査の構成
基本的に検査は①から順番に行っていく。ただし、時間の問題や被験者の体力・集中力などに応じて前半(①~③)と後半(④~⑥)に分けることも可能。
①.Span
1)Digit Span(数唱)
2)Tapping Span(視覚性スパン)
②.Cancellation and Detection Test(抹消・検出検査)
1)Visual Cancellation Task(視覚性抹消課題)
2)Auditory Detection Task(聴覚性検出課題)
③.Symbol Digit Modalities Test(SDMT)
④.Memory Updating Test(記憶更新検査)
⑤.Paced Auditory Serial Addition Test(PASAT)
⑥.Position Stroop Test(上中下検査)
⑦.Continuous Performance Test(CPT:パソコン課題)