Digit Span(数唱)の手順と検査方法

Catのサブテスト(Taping Span)を行っているところ


Digit Span(数唱)に関する自分用メモ。

Digit Spanに関する説明

聴覚的な記憶範囲を求める検査。検査者が読み上げた数字を順番または逆順に復唱する。

準備・用意しておくもの

【検査者用】
・評価用紙
・鉛筆またはシャーペン

【被験者用】
・なし

評価用紙の記入方法

反応の正誤を「○」または「×」で評価用紙に記入する。

実施方法

第1系列の数字を1つ1秒の速さで読み上げ、その直後に順唱での反応を確認する。正当の場合のみ次の桁に進む。もし間違えた場合は第2系列を実施する。同一桁の両系列とも間違えた場合は中止とする。逆唱でも同様。

聞き返しがあった場合は再度説明をせず、注意して聞くよう促してから第2系列に移る。また、逆唱の際に順番通りに答えた場合は逆唱であることを再度説明してから第2系列に移る。

検査の教示方法

【順唱(forward)】
まず最初に「これから僕が読み上げる2つの数を、同じ順番で繰り返して言ってください。」と伝える。

3桁に移る際に「読み上げる数を増やしていきますが、1度しか言わないので最後までしっかりと聞いてから答えてください」と伝えて、再び検査を開始する。

【逆唱(backward)】
まず最初に「今度は僕とは逆の順番で答えてください。2つからやってみましょう。」と伝える。その後は順唱と同様の進め方である。

評価方法

平均値や短い桁数ではなく、最長桁数で評価する。2つの系列のうち、どちらかが出来ていれば良い。

Cat全般の検査手順を確認する

Catで一番最初に行うDigit Span検査の説明は以上で終了です。

引き続き、Catの検査手順を確認したい方は下記のリンクからお願いします。

注意障害を詳細に評価するCATの手順と検査方法