高齢者のうつ状態を検査するGDSの評価方法とカットオフについて

GDS(老年期うつ病評価尺度)

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GDSとは?

高齢者用うつ病評価尺度(Geriatric Depression Scale:GDS)は、名前の通り高齢者を対象にしたうつ症状のスクリーニング検査です。従来の検査では高齢者のうつ症状を適切に評価することが困難で、高齢者の特性を参考にして作られたGDSによる検査が有効とされています。

このGDSには幾つか種類がありますが、今回は最も普及している質問項目が15問で構成されているGDS15について紹介します。世界中で使用されており、日本理学療法士協会ガイドラインで推奨グレードAを獲得した信頼性および妥当性の高い検査です。

GDSの目的と特徴

目的に関しては前述の通り、高齢者を対象にしたうつ症状のスクリーニング検査です。検査の所要時間は約5~10分程度で、素早く回答すれば5分以内に終わることも多々あります。

その特徴は質問項目が15問の短い質問で構成されており、「はい」「いいえ」で答える形式のため、難しく捉えることなく回答しやすいことが特徴です。

GDSの質問項目(15問)

検査は自己記入式または必要に応じて口頭で回答しても良いとされています。

No 質問内容 0点 1点
1 毎日の生活に満足していますか。 はい いいえ
2 毎日の活動力や周囲に対する興味が低下したと思いますか。 いいえ はい
3 毎日が空虚だと思いますか。 いいえ はい
4 毎日が退屈だと思うことが多いですか。 いいえ はい
5 大抵は機嫌よく過ごすことが多いですか。 はい いいえ
6 将来の漠然とした不安に駆られることが多いですか。 いいえ はい
7 多くの場合は自分が幸福だと思いますか。 はい いいえ
8 自分が無力であると思うことが多いですか。 いいえ はい
9 外出したり、何か新しいことをするよりは家にいたいと思いますか。 いいえ はい
10 なによりも物忘れが気になりますか。 いいえ はい
11 いま生きていることが素晴らしいと思いますか。 はい いいえ
12 生きていても仕方がないと思う気持ちになることがありますか。 いいえ はい
13 自分が活気に溢れていると思いますか。 はい いいえ
14 希望がないと思うことがありますか。 いいえ はい
15 周りの人があなたより幸せそうに見えますか。 いいえ はい

GDSのカットオフ値

得点が高いほどうつ状態であることを示していますが、カットオフ値は5点以上になります。また5点以上でうつ傾向であると判定され、10点以上はうつ状態であると判定されます。

※ 文献によってカットオフ値の点数が異なります。

GDSを実施する際の注意点

簡単な検査ですが、認知症の方の場合は検査結果が正しく得られない可能性があります。

また被検者の心理面を評価していくため、検査中や検査終了後に不快に感じられることがあります。そのため、事前に検査を実施する目的や理由を伝えておくことが重要です。

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