アナタにとって食事の意味とは?
日常生活の中で食事について深く考える機会は中々ありません。
とにかく空腹を満たすために食事をすることもあれば、栄養バランスを考えて食事をすることもあるでしょう。さらに仕事や勉強を頑張った自分へのご褒美として食事をすることもあると思います。
しかし、食事という活動は上記の内容だけでは語りきれません。
そこで食事が自分または他人にとって一体何を示すのかを改めて考え直し、今後のリハビリやプログラムに繋げていくことができればと思います。
アナタは一日何食?食事の特徴を考えてみる!
僕は寝ることが大好きなので朝ご飯抜きの一日二食であることが多いのですが、基本的に一日三食の方が多いと思います。
その一日三食についてなのですが、改めて深く考えてみると食事という活動が生活リズムの一部に繋がっていないでしょうか。例えば朝7時に朝食、正午に昼食、夜は19~20時前後に晩御飯といったように食事が生活リズムの一部に繋がっていると思います。
その他にも食事という活動を通して、家族や友人と楽しく談笑しながら美味しい料理を食べることにより幸福感や精神的な充足感に繋がっていないでしょうか。
ただ、食事をする際に我々は様々な機能を働かせていることをご存知ですか。
お腹が空いたという空腹感を感じて食欲をわかせ、一定の姿勢を保つ体幹や腕を伸ばしたり道具を使用したりする四肢の運動機能、それから嚥下などの生理的機能などが必要になります。また食事の見た目や香りなどを楽したむめの視覚や嗅覚などの五感が無意識に働いています。
日常生活の中で食事について深く考える機会は少ないですが、実は食事という活動が様々な要素に関係しており、さらに様々な機能が必要になるということを理解しておきましょう。
おおまかな食事の流れ
どのように人が食事をするのか、その過程と必要な心身機能を記します。
過程 | 必要な心身機能 |
①.空腹を感じる ②.食欲がわく ③.食事場所へ移動する ④.食卓につく ⑤.食物を見分ける ⑥.食べ方を想起する ⑦.摂食用具を選ぶ ⑧.食物を食べやすく処理する ⑨.口の中に取り込む ⑩.咀嚼する ⑪.嚥下する ⑫.食事の姿勢を保つ |
・口唇の開閉機能 ・咀嚼機能 (舌機能のコントロール、下顎筋や関節機能など) ・嚥下機能 (舌機能のコントロール、咽頭や咽喉など) ・消化器機能 ・食欲中枢機能 ・視覚 ・聴覚 ・視知覚 ・嗅覚 ・味覚 ・食事場所などの見当識 ・記憶(想起) ・座位姿勢の保持機能 (前庭機能、体幹筋のコントロールなど) ・道具の把持や操作可能な上肢機能 (筋緊張のコントロール、関節可動域、知覚機能など) ・歩行可能な下肢機能 (筋緊張のコントロール、関節可動域、前庭・知覚機能など) |
※ 食事の準備に関しては除いています。